Cradle - 東方幻樂祀典 - との比較

さて、ここでCradleに収録されている楽曲を聴いてみることにする。
意識しないで聞いている分には気がつかないかもしれないが、Cradleに収録されている楽曲には細工が施してある。
(Cradle未入手の方がいらっしゃるとアレなので、細工部分は反転処理しておきます。)


  • ピアノの間奏部分(Cradle収録Ver.の方が長めにポーズが取られている)
  • 曲のコーダとして「かごめ かごめ」のフレーズが繰り返されフェードアウト
  • スタートでは調が全音下、2ループ目のピアノ間奏冒頭にて半音上へ転調、さらに2ループ目は一回主旋律が流れた時点で転調
  • テンポの揺らぎ方(Cradle収録Ver.の方が、アゴーギグをより大きくとっている)


おそらくこれらは東方永夜抄という籠を取り払った結果、目の前に現れた
"東方"を描く一つの楽曲"シンデレラケージ 〜 Kagome-Kagome "の姿だと思われる。
この楽曲をゲームミュージックとして捉えたときに、前述した要素は明らかにゲームから逸脱しうる要素となるのだろう。
ゲームの敵出現・演出タイミングを同期させようとしたり、ゲーム全般の尺・テンポから
各面のバランスを動かそうとした場合に、これらの要素によって困難が生まれてしまうかもしれない。
そういう意味では、"東方永夜抄"を描き出す楽曲と"東方"を描き出す楽曲が異なることも納得出来ようか。




かごめかごめ かごのなかのとりは いついつでやる
襲い来る弾幕は千変万化、このわらべ歌にまつわる解釈は多種多様、そしてこのわらべ歌にまつわる経験・記憶は十人十色。
この懐かしき記憶を思い起こされて、狂わずにいられる者は………はたして誰か?
それは後ろの正面にいる誰かかもしれない。