懐かしき東方の血 〜 Old World

今日は3面道中曲を題材にいろいろ考えてみる。


この楽曲は恐ろしいほどにメロディアスであろう。
しかし以前にも述べたように、3面ボス曲・プレインエイジアとは対照的で
叙情的な歌詞を乗せやすい旋律構造をしているように思える。
(プレインエイジアがピアノのad lib的要素を前面に押し出していることも影響しているだろう)


以下に、夜一夜樂団のコメントの一部を抜粋してみる。

テーマは懐かしい感じのする曲、ですが私だけが懐かしく思う曲を創っ
てどうする(笑)
かなりテーマを勘違いしてますね。人生80年代テイスト。

このコメントにもあるとおり、楽曲を支配しているのは"懐かしさ"である。
このターゲットとなる心に刻まれた旋律は、おそらく80年代歌謡曲とFCのゲーム音楽だろう。
90年代のいわゆるJ-POPを構築する前の世代に当たる末期昭和歌謡
このゲームをプレイするおそらく大部分の人間が触れてきたファミコンのあのサウンド
その両者を思い出し、古への郷愁を呼び起こす音楽がここにある。
それに加えて思い出すのは誰しもが持っている過去、自分の故郷(≒東方)の風景だろうか。
小さかった頃に歌ったわらべ歌や童謡を想起し、重ね合わせることでそれぞれの東方が描かれるのだろう。


またこの楽曲にも幻想パートがあると思われるが、これという音を見つけられていない。
この楽曲では、幻想パート専用のメロディやサウンドがあるのではなく
楽曲を構成する楽器のバランス自体が程よく調整された幻想パートに当たるのかもしれない。