Eternal Dream 〜 幽玄の槭樹
実は二ヶ月ぶりで、書き方の勝手を忘れた雑考であります(何)
おかげで分量は少なめで、本当にあっさりしています。
さらに、いつもどおり主観満載の文章に仕上がっているので、昆布茶片手にまったりと読む程度が丁度良いはずです。
この楽曲も旧作曲のアレンジですね。元曲は東方夢時空のスタッフロール"Maple Dream ..."ですね。
この曲についてはPMDファイルが公開されているので、一度聴き比べておくと良いかもしれません。
さらに、C67で頒布予定の音楽CD"夢違科学世紀 〜 Changeability of Strange Dream"にも収録されるようです。
こちらのアレンジも気になるところではありますね。
スタッフロールの曲ということで、あっさりめの編曲がなされています。
曲の大まかな展開を載せますが、これについては今回細かく考える事を無しにしておきます。
ピアノ中心の鍵盤楽器によるアルペジョ多重奏
↓
教会的電子音とリズムパートの挿入
↓
ブラス+方形波的FM音による展開部
↓
展開部の収束と再提示
↓
(以降ループ)
スタッフロールに流れる背景の絵(幻想郷の人里+満月が浮かぶ夜空)をイメージしているのか
キラキラと輝く音(ハープシコードなど?)を随所に配置していますね。
満天の星空の下、輝きを増す月光が照らす幻想郷の里はいつまでも変わらない、
そんなイメージを髣髴とさせてくれます。
かと思うと、曲自体はミニマル音型を有しながら、微妙に移り変わってゆくのです。
悠久の時の流れに対して、常ならざるモノである何かを感じさせてくれる気がしますね(これは自分だけか)。
今回は曲名をちょっと考えてみる事に。
○○○ Dreamという句がスタッフロール曲に採用されているのは、もはやお約束になっているのでしょう。
今回は○の部分がが"Eternal"ということで永遠という意味になり、輝夜の能力をきっちり連想させてくれますね。
後半部分、幽玄の槭樹の"槭樹"とは、Mapleそのものですね。
そしてMapleはカエデ、モミジを指している事も承知でしょう。
ではここで、永夜抄の演出に目を向けてみることにします。
AZさんの私見ページにもあるとおり、ボスの撃破エフェクトとして出てくるモノが、今作ではモミジとなっています。
そして過去作の妖々夢とすり合わせてみる。私見ページによると、幽々子、藍、紫の三人の撃破エフェクトが桜の花びらとなり、
他のメンバーは雪の結晶である、となっている。
さて、ここで思い出しておきたいのが妖々夢のスタッフロール曲のタイトルである。
そう、"さくらさくら 〜 Japanize Dream..."ですよね。
この二曲を見る限り、撃破エフェクトがスタッフロール曲の名前ときっちり連動しているようです。
この事を踏まえると、"Maple Dream ..."をスタッフロール曲のアレンジ元として採用したことは
偶然や気まぐれなどではなく、全て計算されつくした上での事なのではないでしょうか。
際限ない時間の流れにある、無常なる存在
それは、自発的変化に他ならないはずである......