産霊"ファーストピラミッド"

今日の雑考は軽めのネタになります。


これは永夜抄3面ボス、上白沢慧音のスペルカードの一枚。
以前幻楼斎さんをはじめとする色々な方々がスペルの考察に当たっているので、
私が切り出したベクトルはそれらとは微妙にずれてます。


産霊(むすひ)という単語とピラミッド(角錐)という単語の接点がいまだ納得いかなかったのですが
それを結びつけたのが博麗祭事記のzun氏のイラストに添えられていたコメントであった。


そのコメントを読んで察したこと……それは
(御)産霊→(お)むすひ→おむすび→ピラミッド
という繋がりである。


もともと産霊は「うまれてくる」という意味を持つ"むす"という語(ex.苔生す)と、「神様の霊力」という意味の"ひ"という語が組み合わさって出来ている。
その原形となった神様が「神産巣日神(かみむすひのかみ)」「高御産巣日神(たかみむすひのかみ)」である。
(これらは幻楼斎さんの4/22付けの日誌に載っている項目でもある)


そして、この"産霊"という言葉が転じたものが"むすび"である。
そのため結びという単語は、単純にモノを括り結わえ付ける意味だけでなく
もとの"産霊"が有しているモノを生成する力、という意味を持つこともある。
縁結びという単語も両者を引き合わせる、という意味はもちろん
新たな関係を生み出す、という見方ができようか。



先ほどあげた神々が日本の平野や山地を形成したという伝説から、大地(特に山)を生成したことと関連させて
ピラミッドと見立てるという考えはとてもしっくり来る。
そこにちょっとした洒落かも知れないが、御産霊という語が"おむすひ"から転じて"おむすび"という語を作ったことと絡めると
あのスペルカードの弾幕形状が角錐型であることは納得いく。



追記:そうか……あの海苔のようなものは幻想郷の歴史を綴ったスペルカードだったんだよ!!
というネタはあまりにあれなので却下の方向で