東方と方法

4/3のチョゴリとおおかみ、ぐりんちょりん!さんの雑文(?)からいろいろ考えさせていただきました。
そうしてある程度考えを纏めたところで掲示板でzun氏のコメントを見つけてまたさらに考え込み。
その結果いつも以上にまとまらない文章&長文なのでお覚悟を。


ただの雑考なので気楽に読んでもらえればこれ幸い。



確かに最近「東方がSTGを離れているように思える」という旨の意見を耳にすることが多くなったと思う。
そして東方本作(東方紅魔郷東方妖々夢など)以外からのファン層(キャラ萌えなど)が増えているという認識もあがってきている。
それらについては自分も同意する部分が大きい。
黄昏フロンティアの東方格闘製作というトピックもそのモデルケースとなるかもしれない)


ここで今日のzun氏のコメントを見てみると、紅魔郷妖々夢永夜抄萃夢想などは
(氏にとっての)二次創作作品であるとしている。これはかなり興味深い。
以前(場所は失念してしまったが)どこかで"幻想郷の二次創作"という表現を見た記憶もある。


これらから紅魔郷妖々夢などは、幻想郷を二次的に表現するために弾幕STGという色眼鏡を通したものかもしれない。
つまり、弾幕STGは幻想郷を分析する手段の一つとも言えようか。
蓮台野夜行は音楽を、香霖堂は随想文を媒介にして幻想郷を表現したに過ぎない、ということになるのだろう。
それぞれの分析手段に表現可能な領域が決定されており、どうしても単一要素だけでは捉えきれない部分が存在するはず。
そこでそれぞれを相補的に見ることで、おぼろげながらも氏の創作の大元たる幻想郷を捉えることができるのかもしれない。(といいますか氏はそれを狙っているのかもしれません)


そこで黄昏フロンティア合同による対戦格闘は、新たな分析手法が加わったと考えれば納得がいく。
今までに無かった幻想郷の表現手段として1対1のガチンコバトルと言う形式は、今まで認知されていなかったキャラクターの個性を描き出すことになる。


この分析手法がどういう幻想郷を描くのか正直楽しみである。