短歌解説?
幻想郷の歌詠み会にこっそりとあげておいた一首を戯れに解説してみます
端的にいうならば、ただひたすらにダブルミーニングを追求した一首になるのですが
よをとめて つきぬ病に ふしぬれば 我がたまのひを 永久(とわ)に捧げぬ
上の句の冒頭「よをとめて」には、"夜を止める"という意味と
"生死を捨てる、自らを捨てる(=世を止(や)める)"という意味の2つのイメージをこめてみたりしました
(短歌を詠んでから気が付いたのですが、"夜乙女て"という、夜を駆る少女というイメージを想像できなくも無いかもしれません)
次の「つきぬ病に ふしぬれば」には、"不治の病にかかって床に臥す"と
"月の呪い、月の病(=蓬莱の薬)によって不死になってしまう"という相反するイメージが混在していたりします
そして下の句の「我がたまのひを 永久(とわ)に捧げぬ」には"私の魂の灯を永遠にささげましょう"というオーソドックスな意味と
"私の弾幕の日々よ、永遠なれ"というプレイヤー側の視点というネタが仕込まれていたりします
平仮名だからこそ感じられる"ことば遊び"を楽しんでもらえたらな、と思って詠んでみました
しかし、この一首に関しては、詰め込みすぎて収拾が付かなくなっていますけどね
時間を忘れて弾幕に没頭するという月の呪いで、自分の生活を忘れることは……あれ?